ゆみ〜!アマゾンから何か届いているわよ。
あ、お母さん。ありがとう。
お母さん、見て!
何それ?
充電器!
充電器?スマホの?
違うよ、ヨットのバッテリーの。
ヨットの充電器なの?どうやって使うの。
うん。ここを電源コードに差し込んて、こっちをバッテリーに繋ぐの。
差してみたら?
バッテリーはヨットに置いてあるから。
それじゃ、今度ヨットへ行く時には忘れずに持って行かないとね。
え、そうね。向こうじゃ電気が無いから充電できないよ。
あら、どうするの?
そうね。バッテリーの方を家に持って帰ってくるしかないかもね。
そうか、それで家で充電してヨットに持って行くのね。
うん、スマホみたいに充電して持ち歩くみたいな感じだね。
そうね。
とりあえずは船からバッテリーを一旦持って帰ってくるね。
え、ちょっと待って!
何よ、この重さ…
ものすごく重い、腰が抜けてしまいそうな重さ。
っていうか、こんな重いの腰が抜けても持ち上がらないよ。
嘘でしょう!
まさかのクオーターバース奥からキャビンの出入り口付近まで移動してくるだけで汗だくなんだけど。
よいしょ!
とりあえず出入り口の階段のステップのところまでは何とか上がったけど。
キャビン出入り口の外側、デッキの上まで上げるなんて私には絶対に無理。
もしもし…
お姉ちゃん、助けてー!
何、どうしたの?
バッテリーが上がらない。
だから充電器で充電するんじゃないの?
そうじゃなくて… 重たすぎて持ち上がらないの。
重くて持ち上がらないって。
車に積めない。
っていうかヨットの、キャビンの外まで持ち出せない。
あ、そうか。ゆみには重たすぎるんだ。
うん。
今、どこにいるの?
ヨットのキャビン。
とりあえず今日はヨットをしまって帰って来れる?
え?
1回、家に帰って来なさい。
来週、お姉ちゃんと一緒にもう1回マリーナへ行きましょう。
うん、そうする。
