祥恵、フランスから世界巡航に出掛けたじゃない。
うん。
あれって最初の計画から予定が少し変わっていたりする?
行き先とか立ち寄り先のことかな。
うん。
1番最初の造船所からマルセイユまでの旅は予定通りだったかな。
そうだったんだ。
そこからは、カタマランを一旦マリーナに預けてパリまで旅したじゃない。
ああ、ナローボートとかいう運河専用の細長いボート。
そうそう。アルルで借りたナローボートでパリまで行って、パリで数週間過ごしてからまたアルルまで戻ってきた旅。
うんうん。
運河の旅は私が行きたかったルートだったし既定路線だったかな。
祥恵、運河をボートで旅したいって日本にいる時から言っていたものね。
あ、でもその時の予定もパリは数日しか滞在予定じゃなかったんだけど、ゆみが楽しそうに美術館巡りしていたから数週間の滞在に伸びてしまったけどね。
そうだったよね。ゆみちゃんずっと模写していたんだよね。
うん。
で、パリからエジプトの方へ周ってスエズ運河を抜けたよね。
うん。
そこぐらいまでが予定通りだったかな。
その先はけっこうノープランだった?
ノープランというか、本当は南下してアフリカ方面に向かうつもりだったのよ。
やっぱり!
まなみもそう思っていたの?
うん。だって祥恵がゆみちゃんにアフリカの動物たちを見せたいんだって言っていたじゃん。
そうだったね。実際にはモルジブに周って、そこから南下してオーストラリア大陸に渡ったじゃない。
その変更理由は?
あの時の気象とプリンセストレーディングの仕事の状況だったかな。
なるほど。
でも、アフリカへ周らなくて良かったと思っている。
そうなんだ。
当時のアフリカの治安とオーストラリアへ渡ったことで、そこから日本まではほぼずっと大陸伝い、陸沿いを安全に進むことができたわ。
確かにそうかもね。
ゆみにアフリカの動物たちは見せてあげられなかったけど、オーストラリアの有袋類たちの動物をたくさん見せてあげられたしね。
オーストラリア滞在中は、ほぼお父さんとお母さんとも家族揃って一緒にクルージングしていたものね。
そう、それも大きかったかも。
お母さんたちが来て、ゆみが安心した感じだったもの。
この時の模様は、プリンセスゆみの世界巡航記をご覧下さい。
