ペッチャンコ…
あ、本当に大丈夫ですよ。おばさんがお座りください。
え、でも… ありがとうございます。
お姉ちゃん。
ゆみ、おばさんが座らせてくれるって言うから、座らせてもらいなさい。
お姉ちゃんは?
お姉ちゃんは、ゆみのすぐ目の前に立っているから。
高井戸…
高井戸の次は富士見ヶ丘、富士見ヶ丘からも人がいっぱい乗ってくるからね。
もっと人が乗るの?
もっともっと乗るわよ。
富士見ヶ丘からは立教女学院の生徒さんたちが多く乗ってくるのよ。
立教女学院?
うん、富士見ケ丘から三鷹台の駅まで乗るのよ。
そうなの。
立教女学院ってお母さんが通っていた学校よ。
お母さんの学校なの?
うん。
お母さんと同じ学校に通いたかったな。
それじゃ、私と別々の学校になっちゃうんだね。
ううん、お姉ちゃんと同じ学校でいい。
そう、その方がお母さんも安心すると思うわよ。
電車は、三鷹台駅を過ぎると、ゆみたちが通う明星学園の最寄り駅・井の頭公園駅へと近づいていった。
