で、ゆみちゃんは向こうで産まれたのよね。
そうね。
生まれたばかりのゆみちゃんって、本当に未熟児だったの?
うん、そうよ。
しばらく病院で育って、退院してからニューヨークのおじいちゃんの家に戻ったと。
そうそう。
私が気になるのは体調面で本当に日本へ帰国できなかったの?
そうよ。私、早く妹に会いたいのに会えなくてずっと待っていたもの。
それは確かに、妹が小学生に成長するまで会えないとかって長すぎるよね。
本当は小学生じゃないのよ、中学生になるまで帰国できなかったのよ。
え、うそー!そうなんですか?
そうなのよ、実際に妹と会えたのは妹が中学生になる時だからね。
え、それじゃ明星学園物語の明星小等部で1年から2年へ進級するとき飛び級で中等部の7年に進級したって話は?
あれは、物語の中だけのフィクション、ストーリー上の演出よ。
そうなんだ。
大体、この子がそんな飛び級するぐらい頭が良いわけないじゃないの。
でも、ゆみちゃんは頭の良い子だとは思うけどね。
ゆみは実際に向こうの学校で飛び級はしていたのよ。
そうなんですか。
ええ。だから日本からゆみが帰国した時、明星のあなたたちのクラスに転入したでしょう。
そうですよね!
飛び級してなかったら5歳下の子が私たちと同級生になるわけないものね。
向こうの小学校は日本に比べて学習レベルが低かったからね。
そうなんだ。
でなければ、ゆみがアメリカで飛び級なんかするわけないじゃん。
いくらアメリカの小学校の学習レベルが日本より低いからって、日本人でも飛び級できる子はそんなには多くないわよ。
お母さん、ゆみに甘いから。
そんなことはないわよ。
向こうの学校で、ゆみちゃんってどんな風に飛び級したんですか?
1回目は1年から5年生へ飛び級して、5年生の終わりで帰国できることになったんだけど…
ええ。
小学校から6年はもう不要だからって小学校の卒業免状をもらえたの。
それで日本に帰国した時は中等部へ入学することになったんだ。
そうなのよ。
祥恵、ゆみちゃんってそんな飛び級するぐらい頭が良かったんじゃないの!
そうなのかな。
そうよ。
私の中じゃ、ゆみは頭の良い子よりも甘えん坊のイメージしかないけどね。
