でも祥恵も本当によく続いたよね。
え、何が?
明星学園物語の中で祥恵は12年間ずっと妹のことを通学で送り迎えしていたという話。
あ、そうね。実際には12年じゃなく6年間だけどね。
え?ああ、中等部と高等部の6年間か。
うん。
私もまさかあんなに長くゆみを送り迎えし続けるとは思ってもいなかったよ。
そうだね。
私が弟の送り迎えするってなったらきっと途中で投げ出していたな。
その前に弟の方が姉ちゃんに送り迎えされるの恥ずいって言われてるよ。
確かに!
ゆみちゃんには恥ずいとか言われなかった?
ぜんぜん。
そうだよね、ゆみちゃんが言うわけないか。
そういえば私って明星学園は中等部しか通っていないじゃない。
うん。
高等部ってどんな感じだったの?
高等部は別段変わったところも無い普通の高校だったよ。
そうなんだ。
中等部は、合奏祭とかマラソン大会、年1の学年旅行とか色々イベント盛りだくさん、むしろ授業よりもイベントの方が多かったぐらいじゃない。
そうだね。
高等部は特に変わったことはない、普通の高校。
え、そんなこと無いよ。
そんなこと無かったの?
うん!まず入学して最初に高尾山に泊りがけでオリエンテーションへ行くでしょう。あと年1で明星祭があったり、マラソン大会もちゃんとあったし、学年旅行もあったよ。
それじゃ、中等部とあまり変わらないじゃん。
そうだったかな。
そうだったかなって…
高等部のことって私はあまり覚えてないんだよね。
お姉ちゃんって受験の鬼になっていたものね。
受験の鬼?
うん。いつも勉強ばかりで医大に合格することしか考えていなかったの。
え、そうなの?
うん。
うわっ、見たかったな!
何が?
あの祥恵が受験勉強しかしていない姿。
あの祥恵って…
だって私、祥恵が勉強するところなんて一度も見たこと無かったよ。
一度もって…
バスケやスポーツしているのは見てたけど勉強なんか全くしていなかったでしょう。
さすがにそんなことは無いよ。
なんで受験勉強なんかする気になったの?
だって父の病院があったし。
あ、そうか。
親の家業がある人も大変なんだね。。
