第5話・自動車専用船

今井ゆみは、小学校の頃いつも週末になると横浜のヨットへ乗りに行く姉を眺めていました。そんなゆみが初めてヨットに乗ったのは大学のヨット部、そこからゆみのヨットライフは始まりました。


「ここまで来たら、もう安心」
1回エンジンの速度をカメさんモードに変更すると、船尾に付いていたビミニトップのカバーを外して、縛ってあったロープを解いて広げます。
ヨットのコクピットに日陰ができてめちゃ快適です。
もっと早くに、出航する前に広げておけばよかった。横浜ベイサイドマリーナからここまで来るまでの間で、私の肌もうすっかりまっ黒くろすけじゃん。ビミニトップでできた日陰で寛いでいると、追浜工場に入港してくる大きな自動車専用船の姿。
「ブオオオオオー!」


ゆみのヨットはとても小さいけどとても可愛いヨットです。