姉妹は、ゆみの世界巡航記の旅を終えて帰国すると、姉妹たちと世界巡航を終えたヨットは、姉が結婚してできた家族とのレジャーに使用されるようになりました。

ゆみは、乗るヨットが無くなってしまいました。ゆみが卒業後からずっと働いてきた会社から頂いた給料はぜんぶお母さんに管理してもらっていたのですが、お母さんは、その給料を全額ともゆみ名義の銀行口座に貯金しておいてくれました。

「このお金を使って、ゆみのヨットを買いましょう」

お母さんは、そう言うと小さなヨットを買ってくれました。小さなヨットでしたが、ゆみが生まれてはじめて所有した自分だけのセイリングクルーザーでした。