「次は、アフリカの方ね」
ゆみは、まるで自分のメールボックスに入っている海外バイヤーたちが、歯医者の待合室で診察の順番待ちしているように、いや銀行で受付の順番待ちしているように見立てて、それぞれのメールを順番に開いては、その海外バイヤーのご用をお聞きしていた。
「マラウィの海外バイヤーさんなんだ。ランドクルーザーをご希望ですね」
アフリカは、やはり動物たちがたくさん暮らすサファリなのか、ジープの問い合わせが多かった。中でも、トヨタのランドクルーザーを希望する海外バイヤーは多い。
中古車輸出・第60話
ゆみは、オークション会場のサイトにログインすると、ミキサー車を検索してみる。けっこう色々なミキサー車が出品されている。ゆみは、個人的にタマゴの形をしたタンク部分にEGGと書かれているミキサー車が可愛くて好きだった。
「彼の予算にはまるミキサー車で何か良いものはあるかな」
ゆみは、オークション会場サイト上でいくつか良さそうなミキサー車をピックアップすると、それらの情報を写真と共に、ミャンマーの海外バイヤーへ返信してあげた。
中古車輸出・第59話
「シャラン、海外バイヤーからの私への返事が増えてるみたいなの」
「それは良かったね」
シャランは、ゆみに答えた。
シャランは、自分の海外バイヤーを相手にしていて、ゆみの海外バイヤーのことなど相手にしている暇も無さそうだった。ゆみは、自分の海外バイヤーへの返信に集中していた。
「そうなんだ、ミャンマーで工事現場で使うミキサー車がほしいのね」
ゆみは、海外バイヤーからのメールを確認していた。
NY恋物語・第80話
「ゆみちゃん、お兄ちゃんとばかり遊んでる」
美香は、ゆみが良明やヒデキたちとばかり、サッカーのボードゲームしているのを眺めて、裏やまっそうにしていた。
「ごめんな、俺が同い年だから一緒のクラスになれるとか期待させちゃったものな」
「ううん、隆お兄さんのせいじゃないよ」
美香は、隆に言った。
「今度、女の子たちだけで、うちに遊びに来るか」
「うん!」
美香たち3姉妹が大きく頷いた。
中古車輸出・第58話
「はい、今日のところはここまでで良いかな」
シャランは、ゆみに言った。
「後は、書類の手続きが終わったり、車が港へ陸送終わったりする度に、その都度、一緒に業務を進めていきましょう。車の注文取ったら終わりじゃないからね、相手の海外バイヤーのところに、ちゃんと車を届けるまでが私たちの仕事よ」
シャランは、ゆみに説明した。
「はい!わかりました、シャラン先輩」
ゆみは、シャランに敬礼した。
中古車輸出・第57話
「今回は、私が行政書士に依頼するけど」
シャランは、ゆみに説明した。
「次からは、ゆみちゃんが自分で行政書士に電話して、輸出抹消お願いしますって依頼するのよ」
シャランは、ゆみに言った。
「お願いすれば、あとはぜんぶ行政書士が全ての手続きをやってくれるの?」
「うん、手続き終わったら、それを船の会社、今回はアマカップにも知らせてあげるの」
シャランは、自分の手を動かしながら、ゆみにも伝えた。
中古車輸出・第56話
「じゃ、私は自分の仕事に戻ってもいい?」
ゆみは、シャランに聞いた。
「だめよ、まだ、車を港に移動するように手続きできて、船のブッキング予約ができただけなんだから。これから輸出の手続きをしなくちゃ」
シャランは、ゆみに言った。
「行政書士さんに依頼して、ポルシェの車検証を輸出抹消手続きしなくちゃいけないの。これって、ゆみちゃん担当なんだから、ゆみちゃんの仕事なのよ」
シャランは、ゆみに命じた。
