今井ゆみは、小学校の頃いつも週末になると横浜のヨットへ乗りに行く姉を眺めていました。そんなゆみが初めてヨットに乗ったのは大学のヨット部、そこからゆみのヨットライフは始まりました。
「はいはい、すぐに移動しますよ」
再び、エンジンをカメさんモードからウサギさんモードに変えて、一直線で深浦ボートパークを目指します。入港してきた自動車専用船は、ヨーロッパとかオセアニアによく輸出している濃紺の船体のNYKでした。船体の中身は、まだ空っぽのようで海面から大きく浮き上がっています。
「これから、ここで積んで輸出するのね」
追浜工場は潰れちゃうかもしれないから、いっぱい自動車を積んで出航したら、行った先の外国でいっぱい車が売れるといいなと考えながら操船していました。
ゆみのヨットはとても小さいけどとても可愛いヨットです。